【顧客体験動画】レジのないGUで最新のお買い物体験
2018年もそろそろ終わりですね。2018年は個人的には技術だけでなく「顧客体験」といった視座で様々な取り組みを開始できた年でした。2019年は、とことんキャッシュレス体験にコミットしたいと思い、あえて小銭が入らない財布に替えたすずしゅんです!
前置きはこれくらいにして、今回の体験動画はこちらです!
レジがないGUに行ってきた!
GU(ジーユー)といえば、ファーストリテイリング社が手がけるアパレルブランドです。プチプライスで、流行のデザインが取り入れられているのが特徴です。
GUの新しい実験的店舗が原宿にできたので、さっそくオープン初日に行ってきたので、動画でレポートします!
なんとこの店舗には会計のためのレジがありません(!)その代わり先進的なスタイルの提案や、試着ができる店舗になっています。購入するときはオンラインのみ、となっています。
店内は、ワンフロアとなっています。同じ商品の色違いやサイズ違いを店頭に置かなくてもいいので、かなり多くの種類の服がコンパクトに陳列されている印象です。
行ってみてわかったいいところとしては、買い周りが楽ということがあります。いつものGU店舗ではいろいろな服を見るためには結構店内を歩くのですが、この店舗はそのデメリットが少ないです。
すずしゅんも実際に、店舗でいろいろ服を試着してオンライン購入をしてみましたが、総じて良い体験でした!服を持ち帰らなくて済むということは、その日の行動制限がないのでメリットです。
- 動画は、一般オープン日 2018/11/30 に撮影
- GU STYLE STUDIO 公式サイト
オリジナルアバター作成&バーチャルコーデ
GU STYLE STUDIOでしかできないこととしては、まずこの体験です。大型のモニターの前で、自分に似たアバターに対して、コーデ着せ替えができます。
まず、やってみて思ったことは、面白い!着せ替えが容易にできるので、ある程度イメージができます。個人的にはなるべく試着をしたいので、試着室も一緒に利用しました。
スタッフに聞いてみたところ、反面まだアバターは身長には対応してないとのことだったので今後に期待です。身長や体型のアバター反映や、コーデの提案などもあると活用の幅が広がりそうです。
RFID, QRスキャンを利用したスマート試着室
個室の試着室に、服を持っていくと、なんと、壁にあるタッチ式モニターにその商品が自動で表示されます!商品によっては、反応がすこし遅いときはありましたが、スタッフに聞いて読み込みされやすい場所を教えてもらいました。
試着室内に設置されているRFIDリーダーが商品にあるRFIDタグを読み取って、モニタに表示しているようです。
持ち込んだ商品を試着してみて、気に入ったサイズ・色が見つかれば、自身のGUアプリにお気に入りを保存することができます。GUアプリで読み込みするだけの簡単操作です。
オフラインからオンラインに繋ぐための、導線として、手間なく、迷わない体験設計だと思います。
試着室順番待ち予約
試着室が混み合っている場合は、壁に埋め込まれているタブレットから待ち予約ができます。受付すると用紙が出てきます。大きいモニターで待ち状態の確認ができます。
試着に特化している店舗なので、このような仕組みがあると、利用者は待ち時間も無駄にせずいい体験になっていると感じました。
原宿の立地上、外国からの旅行者も多いため、モニターで目に見える仕組みは、歓迎されそうです。待っているときに、ちゃんと待ち状態になっているかどうかって不安なときありますものね。
GU STYLE STUDIOでのシステム的には airwait.jp
ドメインとなっているので、リクルート社のAirウェイトを採用しているようです。
個人的には、台湾の小籠包で有名な鼎泰豊 (ディンタイフォン) 新光三越店 を利用したときを思い出しました。あのときも同じように待受モニター表示があったので、安心して待つことができました。
GPSを利用した、その場でしか買えない限定商品のオンライン販売
店内に入ってすぐの場所に、限定商品のコーナーがありました!どの服も、スウェット地に、シンプルな HARAJUKU フォントとラインが際立っています。
「限定商品」って響き、惹かれますよね。すずしゅんは、ワンサイズ大きめを購入してみました!
ここでしか買えない!という限定、数も限定、という二重の限定もあるので、周りの買い物客も、「メルカリに出したら…」とポロッと聞こえてきました。リセール価値を考えて、商品を購入するということは、消費者行動としてはもはや当たり前のことになっているなあ、と感じました。
実際、自腹で購入するときも、こんなことを一瞬で頭を駆け巡ってました
今風だし気になっているけど、いつもは踏み出せないデザインだなあ
→そこまで高くないからナシではないな
→限定って、お祭みたいな体験だし、思い出を買うにしては安いな
→最悪、もし似合わなくても、限定商品だから売るかあげる価値はあるな
→購入しちゃおう!
すずしゅんはこう思った
お店に行く前は「レジがない」というデメリットが気になったのですが、実際お店に行くと、割り切ったことで得られるユーザーメリットを強く打ち出していることが感じられました。
商品在庫を店舗が持たないことで、省人化や省スペースにも繋がります。いままで店舗スタッフが行っていた、棚作りや会計業務なども必要ないため、スタッフが本来一番注力すべきことに集中できます。アパレルであれば、接客でのコーディネートスタイルの提案ですね。
また、自分の経験としてITの開発会社に入社以前に、動画配信授業を行っている大学受験予備校でも働いていた経験があり、同じことだと感じています。授業をすることは動画・システムに委ね、スタッフが行うべき学習のサポート・ガイドに注力する。取捨選択をすることでも結果は出せるのです。
GU STYLE STUDIOにおいては、実店舗とオンライン店舗という二項対立の枠組みではなく、大上段からユーザに価値を届けることが実現されている店舗と考えています。今後も良いユーザー体験の提供が楽しみな店舗でした!